なるほどを上司に使うのは失礼?ダメな理由と代わりの言葉を調べてみた!
こんにちは、りっこです。
先日、旦那と夜ご飯を食べていた時の話。
夫「今日さ、会社の上司に「なるほど」って相槌を打ったら、怒られちゃった。」
私「あー、知ってる、「なるほど」って目上の人に使ったらいけないんだよね。
でも、そういうこと行ってくる上司、面倒だったね。」
夫「うーん、ちょっと「え?」とは思ったけど、
注意してもらえたおかげで、社外の人とかお客さんに使わないように気を付けることができるから、
注意してもらえてよかったよ。」
私「いい子ちゃんかよ!」
なるほどが失礼って本当かよ!?
そう、旦那が会社の上司相手に使った何気ない相槌「なるほど」
これって、上司など目上の人に使うには失礼な言葉に当たるんですって。
私も、テレビか何かで見たことがあり「なるほど」は目上の人に使ってはいけない、と知ってはいましたが、
あまり意識したことはなかったし、そもそもなぜ、「なるほど」が失礼に当たるのか、深く考えたことはありませんでした。
旦那は上司からの指摘を素直に受け止める優等生の考えでしたが、
もし私なら…
「へー、なるほど。「なるほど」は上司であり私にとって目上の存在であるあなたには使うべき言葉ではないんですね。
ところで、なぜ「なるほど」は目上の方に対して使ってはいけないんですかね?
まさか、なんとなく聞きかじった知識でおっしゃっているんじゃあ、ございませんでしょうね?
上司に平気で「なるほど」を使ってしまう無礼なワタクシに、
「なるほど」を使っちゃいけない理由をわかりやすくご教授いただけませんでしょうかね?」
と、詰め寄ったうえで、上司が口ごもれば…
「「なるほど」を使っちゃいけない理由を説明していただけないんですか?
なるほど、よーくわかりました。
あなたは言葉の意味をよく理解していないにも関わらず、
人に「常識」を押し付ける上司だということがねっ!!」
と反撃しちゃいます。
嘘です。ごめんなさい。そんなことはできません。
実際、そのような妄想はしつつも、
表面上は「申し訳ございませんでした。これから気を付けます。」
と、言います。たぶん。
なるほどの意味とは?
では、そもそも「なるほど」はどうして上司や目上の方に使ってはいけないのでしょうか?
この理由次第では私の上司に対する失礼すぎる妄想も、いかに妄想とはいえ謝罪しなければいけないかもしれません。
まずは「なるほど」の本来の意味を調べてみました。
1 他人の言葉を受け入れて、自分も同意見であることを示す。たしかに。まことに。「成る程それはいい」
2 その範囲でできるだけのことをする意を示す。なるべく。相手の言葉に対して、その通りであると同意する気持ちを表す。「成る程。おっしゃる通りですね」
(goo国語辞典より 引用)
ふむふむ、なるほど。
他人の言葉を受け入れて、自分も同意見であると示す。
これが「なるほど」の意味ですが、でもこれだけじゃなぜなるほどが目上の人に対して失礼なのか、
ちょっと良くわからないですよね。
上司の発した言葉を受け入れて自分も同意見ですよ、と伝える言葉。なんら失礼な点は見えません。
しかも国語辞書から引用した最後「成る程。おっしゃる通りですね」
って、目上の人に使っては失礼とされる「なるほど」を「おっしゃる通りですね」というどう考えても目上の人に使う言葉と
ドッキングしてます。
おいおい、失礼じゃあないかっ!
なるほどが失礼な理由とは?
国語辞典を見て見ても、
「相手の言葉を受け入れ、同意する」
という意味である「なるほど」に全く失礼な意味など感じられませんでした。
そこで、もう少し詳しく「なるほど」の語源について調べてみました。
「なるほど」は漢字で書くと「成る程」
「成る」=「実現する」「出来上がる」「成立する」
「程」=「程度」「限度」
「成る」+「程」=「できる限り」
ということで、なるほどは「できる限り」という意味で使われていたそうです。
そこから「なるべく」や「なるだけ」という風に代わり、
最終的に「いかにも」「たしかに」という相手を肯定する言葉になったようです。
なんだかこの変化、飛躍しすぎじゃない??
とも思いますが、
「できる限り」というのが「程度や状態」にそれ以上のものがないという風にとらえられ、
「他には考えられない」「明らかだ」などの意味に通じ、
最終的に「いかにも、たしかに」になったようです。
成る程≒「できる限り」≒「他には考えられない」≒「たしかに」
つまり…成る程≒たしかに
ここでポイントになるのが「相手を肯定する言葉」というところ。
「肯定」というのはある種の「評価」
相手の言葉に対して「評価をした結果、私はあなたの言葉を肯定する」
といったニュアンスが含まれてしまうんですって。
確かに、上司の意見を聞き、部下である自分がその言葉を評価し、「自分も同意見であるよ」というのは確かに偉そうな上から目線の態度と感じられますよね。
私には、色々と調べてみても「なるほど!だから「なるほど」は失礼なのね」と成る程!となりませんでしたが、
「なるほど」を上から目線だと感じる人が多い様子。
「なるほど、なるほど」となるほどを連呼する人は
「本当にわかっているのかな?」
と不信に思うことはありますが、上から目線だと私は感じたことはありませんでしたね…。
日本語って難しいです。
なるほどの代わりの言葉は?
「なるほど」って相槌でついつい使ってしまいますが、実は上司や目上の人に対しては、
「上から目線」というニュアンスを含んでいるためか失礼と取られてしまうことがある。
であれば、これからの人生「なるほど」の代わりにどんな言葉を使って生きていけばいいのでしょうか?
代わりに使える言い換えの言葉を調べてみると
「おっしゃる通り」
「さようでございます」
「わかりました」
「はい」
などがあるようですね。
ですが、上司との会話の中で、
「おっしゃる通りでございます!」
「さようでございます!」
って…言えます?
私は言えません。取引先とか距離感の遠い人であれば言えるかもしれませんが…。
上司との間だと少しかしこまり過ぎて、逆にバカにしてるんじゃないか、と感じませんか??
でも「はい」だけだと相槌のバリエーションが無さ過ぎて、「本当に聞いているの?」と思われてしまいそうだし。
しかも「はい」だけだと、相手の言葉を聞いて本当に理解しているのか、賛同しているのかわかりづらいですよね。
もう、ここはふつうに「そうですね。」とかの相槌でいいのではないかな、と思えてきます。
かしこまった場では「左様でございます」「承知しました」
上司や先輩など目上の人とは言え、近しい人には「わかりました」や「そうですね」
「なるほど」が失礼だといってきた上司には敢えての「おっしゃる通りでございますっ!」
ついつい意識しないと口癖で「なるほど」と言ってしまいそうになりますが、
これからは少し気を付けるようにしようと思いつつ、また使ってしまう気しかしません。
なるほどが失礼な理由 まとめ
旦那が上司に「なるほどは失礼だ」
と言われたのを皮切りに、「なるほど」の意味について、調べてみました。
なるほど、なるほどについてが良くわかりました。
ちなみに、私にはビジネスシーンで目下の人などおりませんが、
もし、自分より後に入ってきた後輩や年下の人から「なるほど」を使われても全く気にしません!
調べてみて「なるほど」という言葉について知った今でも、
いまいち「なるほど」ってそんなに目くじらを立てるほど失礼な発言なのかな?
くらいにしか思えません。
「ご苦労さま」が上から目線の言葉であるととらえられるのと同じように、
「なるほど」も上から目線と取られてしまうんですね。
ただ、「なるほど」を使ってお客様や上司に
「なるほどなんて失礼だぞ!」
と突っかかれるのが嫌なのでできるだけ気を付けていきたいと思いました。
まあ、言葉も時代とともに移り行くものですからね。
「なるほど」が「できるだけ」から進化を遂げて「たしかに」というような意味になったように、
いつか「なるほど」=「失礼」というレッテルが剥がれるときも、くるかもしれません。
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