ミュージカル

キャッツの原作とミュージカルを比較!原作本を読んでみた感想

 

 

こんにちは、りっこです。

劇団四季でおなじみミュージカルのキャッツ。

数年前に横浜にキャッツが来たときより、私はどっぷりキャッツにハマっております。

(2018年現在は東京大井町にて上演中!)

 

ミュージカルを楽しむだけでは飽き足らず、キャッツの原作である詩もネットで取り寄せて読んでみましたよ。

 

キャッツの原作であるT.S.エリオットの詩「ポッサムおじさんの猫とつき合う法」という詩を読みました。

 

今回は、この原作である詩集と、ミュージカルの「キャッツ」との違いを比較してみたいと思います。

 

 

キャッツの原作の詩を取り寄せた

 

キャッツの原作は、イギリスの詩人T.S.エリオットの詩「ポッサムおじさんの猫とつき合う法」というタイトルの全15編からなる詩集です。

 

日本では、ちくま文庫から出版されている「キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う方法」というタイトルで出版されています。

池田雅之さんという方が日本語訳をしています。

 

池田雅之さん、劇団四季のキャッツのプログラムなどにも寄稿していたりしますので、お名前に見覚えがある人もいるかもしれませんね。

 

この本ですが、大きめの本屋さんや劇場近くの本屋さんには置いてあることが多いみたいですが、

普通の本屋さんには置いてあったり、置いてなかったり・・・。私は実店舗で見つけられなかったので楽天で購入しました。

 

 

 

 

さて、この原作の詩集は、

 

猫に名前をつけること

おばさん猫ガンビー・キャット

 

親分猫 グロウルタイガー 最後の戦い

あまのじゃく猫ラム・タム・タガー

おちゃめなジェリクル猫たちの歌

泥棒コンビ猫マンゴジェリーとランペルティーザー

 

長老猫デュートロノ三ィー

ペキニーズ一家とポリクル一家の仁義なき戦い

 

猫の魔術師ミストフェリーズ

猫の犯罪王マキャヴィティ

 

劇場猫ガス

ダンディ猫バストファー・ジョーンズ

鉄道猫スキンブルシャンクス

 

猫に話しかける法

門番猫モーガン氏の自己紹介

 

 

 

以上の15編の詩からなっています。

 

作者であるイギリスの詩人T.S.エリオットは無類の猫好きでこの詩は子供向けに書かれた、エリオットの猫の交友録とでもいえるような作品となっております。

 

ミュージカルキャッツに登場する個性豊かな名前の猫たち。

エリオットは、猫の名付け名人だったようです。

 

おもしろい名前の猫たちが登場し、おもしろい猫の日常を切り取った、(それは人間にとても良く似ている…)

なんだかよくわからない面白さがある詩です。

 

本にはもともと子供むけだからか、挿絵がたくさん入っていて、絵本のように楽しむことができました。

 

キャッツの原作とミュージカルの違いを比較

 

キャッツの原作はエリオットの詩だというお話をしました。

 

「違い」とは言っても、キャッツの作曲者であるアンドリュー・ロイド=ウェバーは、とても忠実に原作の詩を再現していると感じました。

実際「門番猫モーガン氏の自己紹介」以外の詩はすべてキャッツの中で歌われています。

詩の順番と劇中で歌われるそれぞれのナンバーの順番は違いますが。

 

とはいえ、原作は「詩」です。

原作の15編の詩の1編1編はそれぞれストーリーのようなものがありますが、詩集全体としては軸となる物語はありません。

 

先ほど、詩集キャッツの目次を紹介しましたが、ミュージカルキャッツの見せ場「グリザベラのメモリー」がありません。

原作詩集とミュージカルキャッツの違いは「グリザベラのメモリー」がないことなのです。

 

ではこのメモリー、どこから出てきたのか。

じつは、「娼婦猫グリザベラ」の詩は、エリオットが書いたものの、原作の詩集の中には入らなかった詩なのです。

もともとキャッツは子供むけに作られた詩集。その中でグリザベラの詩は悲しすぎるから、とカットされてしまっていたのでした。

 

しかし、キャッツがミュージカルになるとき、このグリザベラのメモリーこそが、ミュージカルキャッツにストーリーとテーマを与えました。

「祈りと救済」というキャッツ全編に流れるテーマです。

 

エリオットの詩集「ポッサムおじさんの猫とつき合う法」(タイトルは日本語訳ですが)はミュージカルになりメモリーが再び加わることによって、真の「完成」を遂げたのではないかと思います。

 

 

とか、なんとか、偉そうなことを書いてはみましたが、全て私がミュージカルのキャッツと詩集「ポッサムおじさんの猫とつき合う法」を読んで理解したことではありません。

 

 

実は、キャッツの解説本のような本があります。

エリオットの詩を日本語訳した、池田雅之さんの著書「猫たちの舞踏会~エリオットとミュージカル「キャッツ」~」という本です。

 

 

こちらの本を、キャッツの詩集と合わせて読みました。

詩集もほとんど絵本ですごく面白かったのですが、こちらの本はエリオットの詩のこと、それからミュージカルのキャッツのことを対比しながら楽しむことができます。

 

この本を読んで、よりキャッツが好きになりました。

 

 

 

キャッツの原作の詩集とミュージカルの違い

 

結構ぐだぐだと書いてしまいましたが…

簡単にキャッツの原作T.Sエリオットの「ポッサムおじさんの猫とつき合う法」とミュージカルキャッツの違いをまとめてみます。

 

・原作にはグリザベラが登場しない

・原作にある「門番猫モーガン氏の自己紹介」はミュージカルには登場しない

・詩集の順番とミュージカルキャッツの曲の順番が違う

 

この3点ほどが違います。

他は詩の内容含め、ミュージカルのキャッツはかなり原作の雰囲気を再現していると思います。

 

ミュージカルキャッツで出会った猫たちの個性をよりよく知ることができて、詩集もとても楽しかったですよ^^

 

 

 

 

 

その他、キャッツ観劇に役に立つかもしれない記事はこちら↓

 

 

 

 

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20代後半アラサー大人女子です。
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