キャッツのロンドン版のDVDの感想。劇団四季との違いは?
こんにちは、りっこです。
ロンドン版のキャッツのDVDを家で鑑賞して毎日楽しいです♪
劇団四季のキャッツのDVDは残念ながら販売がないのですが、ロンドン版のキャッツもとても面白いですよ。
今回は、キャッツのロンドンオリジナルキャストのDVDを観た感想と劇団四季のキャッツとの違いをお話します。
キャッツのロンドン版のDVDの感想
私が観た、キャッツロンドンオリジナルキャストのDVDはこちらです。
キャッツのロンドンでの初演時に演じたオリジナルキャストが集まり、キャッツの作曲者でもあるアンドリュー・ロイド=ウェバーが指揮をとり、映像のために作られたキャッツの映像作品です。
これ、楽天とかアマゾンとかで1,000円で買えるんです。たったの千円。私なら一万円は出す!
というくらい素晴らしい作品です。
このキャッツのDVDを観た感想ですが、「ラムタムタガーがカッコイイ」「ミストフェリーズが面白い」「グリザベラの演技に感動」
というのが、大きな感想です。
キャッツロンドンのラムタムタガーがかっこよすぎ
まずは、タガーについてです。
もともとラムラムタガーはカッコイイし、人気のある猫ですよね。
劇団四季のタガーももちろんかっこいい。
このDVDのキャッツ、ロンドン初演でのキャッツでラムタムタガーを演じたのは「ジョン・パトリック」という俳優さんです。
彼は1981年初演時なんと16歳という若さでラムタムタガーに抜擢されたんだとか。
そして、このDVDの制作年が1998年なので、このDVDのタガーを演じるジョン・パトリックは33歳ということになりますね。
流石の色気…w
身長の高いジョン・パトリックが演じるタガーは手足がスラっと長く、ダンスのキレも素晴らしく、画面に映る度につい、くぎ付けになってしまうオーラがありました。
かっこよすぎです。あんなにセクシーな人がいるでしょうか?
彼が人間だなんて信じられない。ラムタムタガー以外の何物でもないと思ってしまう。
キャッツロンドンのミストフェリーズが面白過ぎ
続いて「ミストフェリーズが面白い」ということなんですが。
これはもう本当に面白く、可愛いのです。
ミストフェリーズも劇団四季のキャッツでももちろん人気のある猫ですが、ロンドンDVDのキャッツのミストはもう個性強すぎです。
ミストフェリーズの持ち味であるダンスが素晴らしいというのはもちろんなのですが、そのメイク・・・いや、表情がいちいち可愛くて面白いのです。
ミストフェリーズのナンバーばかり、繰り返し見ては爆笑しています。私。
タガーと同じく、どこにいても目を引く猫。
何が面白いのか言葉にするのはとても難しい。でも、本当にすごく面白いのです。
時代なのか太すぎる眉毛が原因なのか、彼のしぐさが可愛くて面白いのかわからないのですが、本当に最高に面白いんです。
本当に観てほしい。
キャッツロンドンのグリザベラの歌と演技に涙・・・
そして、「グリザベラの演技が最高すぎる」
初演メンバーであるエレンペイジさんの演じるグリザベラの演技、メモリーの歌、本当に最高です。
劇団四季の役者さんの演じるグリザベラも本当に素晴らしいのですが、エレンペイジさんは本当に別格なのではないかと思えてなりません。
初演から月日が経ち、映像収録時に年齢を重ねていて、より一層グリザベラらしさに磨きがかかっているかもしれませんが。
劇場に観に行くと生の迫力はありますが、中々最前列に座れるチャンスって少ないですよね。
迫力は映像で観るよるも舞台で観る方が圧倒的ではありますが、こまやかな表情を大きく見るのは映像の方が有利です。
グリザベラがメモリーを歌い終わった後、ヴィクトリア(四季版ではシラバブ)に手を触れられる場面の表情が本当にものすごく良い。
安心したような、切ない顔。キャッツのテーマや、グリザベラという猫の人生がその表情ですべて語られているように感じました。
思わず、涙が出ます。
キャッツロンドンと劇団四季との違いを楽しむ
簡単にロンドンキャッツのDVDの感想を書いてみました。
他にもこのDVDの魅力はたくさんあります。
劇団四季のキャッツを気に入っている人は、四季との違いを見つけて楽しむというのもこのDVDの醍醐味ではないでしょうか?
細かいところを挙げていったら本当にキリがありません。その中でも特に面白いと思った点をいくつか紹介したいと思います。
キャッツ ロンドンDVDと劇団四季との違い①メイク
一番に「メイク」を挙げるのはどうかなあ…と思ったのですがやっぱりメイクの違いには否が応でも目が行きます。
(特にミストフェリーズw)
猫それぞれの大まかなカラーや模様などはどちらも近いものがありますが、メイクのクオリティー(というか細かさ)は劇団四季の方が上に感じました。
どっちが良い、悪いというのはないと思うのですが、劇団四季キャッツのメイクの方が丁寧で細かい印象があります。お国柄でしょうか?
でもロンドンのメイクも味があって良いですよ。
キャッツ ロンドンDVDと劇団四季との違い②映像でしかできない演出あり
キャッツのDVDは、映像用に作られている映像作品となります。
なので、舞台作品を録画し編集したDVDとはちょっと違うんですよね。アングルがとても良いというのはもちろんながら、映像作品ならではの演出が多々あります。
特にミストフェリーズのナンバーでは映像の良さを生かした演出がたくさんありました。
これが中々新鮮で面白いです。
ミストフェリーズの歌の最後は、個人的感想ですが衝撃のラストです(笑)
詳しく書くとネタバレなので、割愛しますが、ロンドンミストフェリーズの面白さと相まって、最高の演出になっていると思いますのでぜひ観てほしいです。
キャッツ ロンドンDVDと劇団四季との違い③グロールタイガーがカットされている
これはもう残念な違いとしか言えないのですが、グロールタイガーのナンバーが全カットなのです…!!
アスパラガスの演じる劇中劇、グロールタイガーの歌はキャッツの中でもテンションが上がる大好きなナンバーなのでちょっとがっかりではあります。
理由はわかりませんが…。年老いた役者猫、アスパラガスの役者さんも、アスパラガスと同様、再演のためか年齢がかなり上とお見受けしたのでグロールタイガーは厳しかったとか?(注:勝手な憶測です)
キャッツ ロンドンDVDと劇団四季との違い④歌詞が違う
そもそも、ロンドンのキャッツは歌詞はもちろん全部英語。
なので歌詞が違うのは当然なのですが、日本語字幕でみると、ロンドンキャッツの日本語訳を見ることができて楽しいです。
劇団四季のキャッツは日本人向けにかなり意訳していると思われますが、DVDの日本語字幕は多分直訳に近いんだと思います。
日本人にはピンとこないロンドンの地名とか出てきて面白いですよ。
その他、振り付けや演出なども日本の劇団四季のキャッツとは異なる点が多々あります。
大きな違いとしては、劇団四季のキャッツに登場する猫がロンドン版には出てこなかったり、
逆に劇団四季のキャッツに登場しない猫がロンドン版に出てきたりします。
(例えば…四季のみの猫「シラバブ」など、ロンドンのみの猫「エレクトラ」「エトセトラ」など)
間違い探しのようでもあり、とても楽しいです。
劇団四季のキャッツ、最近はロンドンオリジナルに寄せてきてる
実は、2018年9月に開幕した劇団四季の大井町キャッツから、演出に大幅な変更がありました。
中でも、「マンゴジェリーとランペルティーザ」のナンバーの曲調の変更と、「ランパスキャット」のナンバーの追加が大きな変化です。
もともと、マンゴジェリーとランペルティーザの曲は、以前まで劇団四季オリジナルアレンジとでも言いましょうか、曲調がかなり違っていたのです。
ロンドンオリジナルは長調で楽しげな感じ。劇団四季のマンゴジェリーとランペルティーザは単調で怪しげなカッコイイ感じでした。
それが大井町キャッツからは、ロンドンオリジナルと同じ短調の曲調になっています。
続いてランパスキャットの追加ですが、これは劇団四季もキャッツを初演したときにはあったナンバーですが、最近の公演ではカットされていました。
これもロンドン版と合わせた形になるのか、復活を遂げました。
権利関係の問題?裏事情は知りませんが、最近の傾向だと劇団四季のキャッツもロンドンオリジナルに寄せてきているような印象があります。
キャッツロンドンオリジナルも最高です!
というわけで、ロンドンキャッツのDVDについて、熱く語ってしまいました。
劇団四季のキャッツのDVDがないのは残念だな~と思っていたのですが、ロンドン版キャッツのDVDはとても素晴らしい作品です。
もし、このDVDがなかったら…。どんなに願っても1981年初演のキャッツの雰囲気を味わうことはできなかったんですよね。
こんなに愛してやまないキャッツの、最初の公演に映像とはいえ触れられて、とても最高でした。
軽い気持ちで観て、ドはまりすること間違いなしです(笑)
ちなみに、DVDを書いたいと思うほどキャッツが好きな私は原作の詩「ポッサムおじさんの猫とつき合う法」も面白く読めました。
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