ミュージカル

キャッツのストーリーやあらすじは?見どころを解説!

こんにちはりっこです。

 

私は、ミュージカルのキャッツが大好きなのですが、キャッツは実際好みがわかれる作品であることは事実だと思います。

 

劇団四季のキャッツを観に行っても「面白かった!感動した!すごかった!」という人もいれば

「ストーリーが良くわからない…。正直面白くなかった…」

という人もいます。

 

キャッツがよくわからなかった、面白くなかったって思われてしまう原因の一つは

 

「ストーリー(あらすじ)がわかりにくい」

 

というところがあると思います。

(逆に言えば…。ストーリーがわからなくても楽しめるのがキャッツの魅力の一つではあるんですけどね!)

 

今回はこれから劇団四季のキャッツを観に行くぞ!という方のための予習や、

キャッツ、観に行ったけどちょっとよくわからなかった・・・という方のため、

キャッツのストーリーを簡単に解説したいなあ…と思います。

 

 

ちなみに…映画キャッツのストーリーやあらすじ、舞台との違いはコチラにまとめました↓

 

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キャッツのストーリーを簡単に説明

まずは、キャッツのストーリー(あらすじ)を簡潔に説明します。

 

 

舞台はとあるゴミ捨て場。
満月が青く輝くある夜、天上へ昇り、再生を許され新しいジェリクルの命を得るたった一匹の猫を選ぶためにジェリクルキャッツたちは集い、ジェリクル舞踏会が開かれる…。 さて、最後に選べられる猫は一体誰だろう…?

 

 

というストーリーになります。

 

正直、初めて、何の知識もなしに見ると、まったく意味不明に感じるかもしれません。
無理もありません。


キャッツにはあらすじがないようなものなのです。

 

というのも、キャッツは「キャッツ~ポッサムおじさんの猫とつきあう方法」という詩集が原作です。

 

 

 

 

この詩は、個性豊かな猫たちの生き方がとても面白く書かれている詩です。

 

 

劇団四季、ミュージカルのキャッツで歌われるミュージカルナンバーは原作の詩、一遍一遍が歌になり猫たち踊り、歌っているのです。

 

なので、例えば、アラジンのように、貧乏で泥棒の少年が、王女様に恋をして、ジーニーと出会って、色々あって、王女と結ばれてハッピーエンド!

みたいなわかりやすいストーリーはないんです。

 

 

 

キャッツのストーリーを詳しく解説!

 

では、先ほどは3行ほどでキャッツのストーリーを紹介しましたが、

もう少し詳しくストーリーを解説して行きます。

 

キャッツ1幕のストーリー

 

①ジェリクルソング

幕が開いて一番最初に始まるナンバーですね。

 

この歌にて、猫たちが集まり、今夜この場所で、ジェリクル舞踏会が開催されることが宣言されます。

 

このとき、取り仕切っていたのが、今後も若いリーダー猫として物語を引っ張っていく「マンカストラップ」という猫です。

グレーと黒のくっきりとした縞模様の雄猫です。

 

 

②ネーミングオブキャッツ~猫の名~

猫の名前の付け方について歌った歌です。
この後登場する猫たちはとても個性的な名前を持っています。

 

原作詩集の作者TSエリオットは、猫の名づけの名人と呼ばれていました。

 

そんな作者の猫の名づけへのこだわりが見えるシーンです。

 

 

③ジェニエニドッツ~おばさん猫~

 

ここから!

ここから、猫たちの自己紹介のようなナンバーが始まっていきます。

日中はずっと座って動かないおばさん猫のジェニエニドッツ。
でも夜はねずみやゴキブリを教育する活発なおばちゃんに…!

ゴキブリたちのタップダンスが見どころの一つでしたね。

茶色(オレンジっぽい)縞模様の雌猫です。

 

ちなみに、この前テレビでやっていたのですが、この猫さんが登場シーンで着ている分厚い毛皮は、初演からずっと同じものを使っているんですって!

 

 

 

④ラムタムタガー~つっぱり猫~
全ての猫のなかでもひと際目を引くツッパリ猫のラムタムタガー
雌猫たちは彼にメロメロです。

 

黒い毛、茶色い鬣、ヒョウ柄が特徴的。

 

とても目につきやすい猫なので、2幕以降も彼の動きを見ていると色々面白いと思います。

 

素直じゃないはずなのに、なんだか可愛い所もある個人的なイチオシ猫です。

 

忠告なんてご無用!

と他の人のいうことなんて全く聞かないつっぱり猫です。

 

 

⑤グリザベラ~娼婦猫~
楽しい雰囲気で進んでいたジェリクル舞踏会の雰囲気が一転する場面です。

ボロボロでみすぼらしい猫が登場します。

他の猫たちは、グリザベラを警戒、嫌悪し、無視したり敵意をむき出しにしたりします。

 

その様子はまさに「いじめ」

 

このグリザベラこそが、このキャッツという物語のキーです。

原作の詩集には登場しない、ミュージカルキャッツの為の猫です。

 

 

⑥バストファジョーンズ~大人物?

続いて、とっても太ったバストファジョーンズさんの登場です。
彼は、お金持ちで政治が大好きな猫。

 

そんな彼に対する他の猫たちの反応の違いも見どころの一つ。

 

興味なさそうにしていたり、うやうやしく媚を売ったり…。

グリザベラの登場で暗くなった舞台上を再び明るく楽しい雰囲気にしてくれるナンバーでした。

 

 

⑦マキャビティの襲来!?
楽しい雰囲気だった舞台を切り裂く雷や、不穏な笑い声
猫たちの「マキャビティ!?」という声…。

何かまがまがしいものが近付いている雰囲気…。

 

「マキャビティ」というのは2幕で登場する「犯罪王」の事。

 

しかし、この場ではマキャビティによる被害はありませんでした。

 

 

⑧マンゴジェリーとランペルティーザ~小泥棒
薄暗くなった舞台、マキャビティを恐れて散り散りになった猫たち。
ひっそりとしたゴミ捨て場に、2匹の猫が顔を出します。

マンゴジェリーとランペルティーザという男女の猫。

 

2人で泥棒稼業に勤しんでいます。

 

「泥棒」とはいっても、「悪党」という感じではなく、盗みを楽しむおちゃめな二人。

 

アクロバットなダンスと楽しい歌で再び舞台を明るくしてくれます。

 

 

⑨オールドデュトロノミー~長老猫

彼こそが、ジェリクルキャッツ達が敬う長老猫です。

このオールドデュトロノミーが「天上に登る立った一匹の猫」を決める立場にあります。

まさしく猫たちにとって「神」のような存在です。

 

 

⑩ランパスキャット~けんか猫
オールドデュトロノミーも登場し、いよいよジェリクル舞踏会が盛り上がってきました。

そこで、リーダー猫のマンカストラップが「ランパスキャット」というとてもけんかが強い猫について歌い始めます。

 

犬のチンとブルテリアの戦いがうたわれ、それを収めた強い猫がランパスキャットです。

 

大阪公演までは、劇団四季版ではカットされていたナンバーですが、大井町シアターから復活しました!

 

 

⑪ジェリクル舞踏会

 

そして、再生を許され、新たな命を得る猫を決める舞踏会が開かれます。

猫たちの美しいダンスナンバー。
猫たちが力いっぱい踊ります。
とても美しく楽しいシーンの一つ

 

 

⑫メモリー
先ほど、みんなに邪険にされていたグリザベラが登場。
楽しく舞踏会で踊る猫たちを見ていたのですね。

 

グリザベラも踊ろうとしますが、年老いボロボロの彼女はうまく踊れません。

 

彼女は気づいていませんが、そんなグリザベラを優しく見守るオールドデュトロノミーの姿も…

 

 

そして、メモリーを歌い、一幕は終了。

 

(え?ここであのメモリー?と思うかもしれませんが、2幕でも再びメモリーが歌われます。)

 

キャッツ2幕の見どころ

 

 

 

 

純粋に「楽しく、盛り上がるナンバー」は2幕に集中しているので、1幕でちょっと置いていかれてしまった人も2幕には楽しめると思います。

 

 

 

 

⑬幸福の姿
オールドデュトロノミーが猫たちに「幸せの姿とはどういうものだろうか?」歌い聞かせるナンバー。

 

華やかな後半戦と比べると地味なナンバーではありますが、ミュージカルキャッツの根幹、テーマとも呼べるようなナンバーです。

 

 

⑭ガス~劇場猫
年老いた役者猫の「アスパラガス(通称ガス)」

 

昔はイケイケの役者でした。

 

しかし、今は年老い、昔のような輝きはもはやありません。

ガスのすることといえば、後輩の役者猫にお酒をおごられ、「昔はよかった」と昔を語ることばかり…。

そして、ガスの話を優しく聞いてあげる雌猫が「ジェリーロラム」という猫です。

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⑮グロールタイガー~海賊猫の最期
さて、一つ前の「ガス」の歌の最後の方で、役者猫ガスの一番の当たり役が「グロールタイガー」という海賊猫だったことが語られます。

 

ガス、一世一代、最後の大芝居が始まります。

 

そう、グロールタイガーを演じるはアスパラガス、キャッツの中の劇中劇という構造です。

 

舞台転換や、早着替えも見どころの一つ。

また、あんなにやさしくガスを見守っていたジェリーロラムが今度は、グロールタイガーにハニートラップを仕掛けるグリドルボーンという真っ白い美しい猫に扮します。

 

 

⑯スキンブルシャンクス~鉄道猫
さて、劇中一番の盛り上がりポイントといえば、やはりココでしょう。

スキンブルシャンクスは鉄道で働いている(つもり)の根明の猫。

 

スキンブルが列車に乗り込む乗客を見守り、管理しています(笑)

 

舞台中に出来上がる、ゴミを使った即席列車や楽しいダンスが見どころです。

客席も一体になって手拍子が起こる盛り上がりをみせる曲です。

 

 

⑰マキャビティ~犯罪王
さて、楽しい雰囲気だった舞台が一変し、1幕でも少し登場したマキャビティがついに牙を剥きます。

 

長老猫のオールドデュトロノミーが誘拐されてしまいます。

 

そして、ここで犯罪猫、マキャビティの事を怪しく歌う2匹のメス猫。

 

ディミータとボンバルリーナです。

彼女たちは、犯罪王マキャビティを恐れながら憧れてもいる…そんな風に見えるナンバーです。

 

 

⑱マキャビティとの闘い
長老猫、オールドデュトロノミーがかえってきますが、様子がおかしい…。

 

なんと帰ってきたのはオールドデュトロノミーに扮したマキャビティ―だったのです。

 

猫たちはマキャビティに勇敢に立ち向かいますが…激闘の末、逃げられてしまいます。

 

もちろん、オールドデュトロノミーの所在はわからぬまま…

 

 

⑲ミストフェリーズ~マジック猫
さてオールドデュトロノミーを探そうと決める猫たち…。

 

 

そこで、ラムタムタガーが歌い始めます。

 

「マジック猫、ミストフェリーズならオールドデュトロノミーを探せる!」

と。

 

 

ミストフェリーズは天才のマジシャン。
そんな彼の凄腕マジシャンエピソードが歌われていきます。

彼のマジックや美しいダンスが見どころ。

この歌も、さっきまでの暗い雰囲気を一変する明るく盛り上がるナンバーです。

 

 

そして、無事オールドデュトロノミーが返ってきます。

 

 

⑳メモリー
明るかった雰囲気が再び一変
あの娼婦猫グリザベラの登場です。

 

仲間に入りたそうに近づくグリザベラ。
相変わらず軽蔑している素振りの猫たち。

 

 

グリザベラはメモリーを歌います。

 

メモリーの歌詞にも注目。1幕までは過去にすがるだけだったグリザベラが明日へ向かう意思を見せる歌になっています。

 

そこで、一緒に歌い始めるは、まだ生まれたばかりのメス猫「シラバブ」

真っ白で幼い雌猫です。

 

彼女は1幕でもグリザベラが近づいた時に、幼さ故に好奇心があり、純粋な心を持っている彼女だけがグリザベラに歩み寄ろうとしていました。

 

そのたびに他の大人の猫たちが遠ざけていました。

 

しかし、もうシラバブを遠ざける大人の猫はいません。

 

 

グリザベラの心の変化を感じたからでしょうか?

それとも自分自身の心の変化なのか…。

 

 

シラバブとグリザベラの美しいデュエット。

 

「私に触って」

 

と歌ったグリザベラに、シラバブがそっと手を伸ばします。

そして他の猫たちもグリザベラに歩みよることになるのです。

 

 

㉑天井への旅
そして、グリザベラが天井に登るたった一匹の猫に選ばれ、オールドデュトロノミーに連れられ登っていきます。

みんなに見守られながら…

 

 

㉒猫からのご挨拶

最後のナンバーです。
最初の方にお伝えした、詩集のタイトルをもう一度いいましょう。

「ポッサムおじさんの猫とつきあう方法」

 

となっております。

 

私達が猫に接する時の心得が歌われております。

 

 

また、猫はとても個性的で、誇り高い生き物なんだと。

 

そして、それはとても人間に似ていませんか?

 

 

と語りかけてきます。

 

 

キャッツを楽しむポイント

 

最後のナンバー「猫からのご挨拶」でも歌われておりますが、

キャッツで紹介された個性豊かな猫たちは、どこか私達人間に似ております。

 

個性的で、したたかに生き抜く猫たち。

自分の人生や、自分の周りの人の人生に重ねながら聞いてみると、また違った楽しみがあります。

そして、自分自身、年齢を重ねるごとに、共感する部分心に響く部分が違ってくるのもキャッツにリピーターが多い理由の一つでしょう。

 

ストーリーがわからなくても、ただただ美しいダンスや歌を堪能するだけでも楽しく、

またストーリーを理解しながら楽しむのも一つの楽しみ方です。

 

24匹(27役)の猫たちに、主役はいません。自分のお気に入りの猫を見つけてみたり、

お気に入りの猫をずっと見続ける、というのも楽しみ方の一つだと思います。

 

 

さらり、と紹介したキャッツのストーリーですが、もっと詳しく、よりキャッツのことを理解したい。

実は、深いキャッツのメッセージ性を知りたい場合は、キャッツに関する本を読むのも良いかと思います。

 

私はこの本を読んで、よりキャッツが好きになりました。

そして、キャッツのメッセージ性や、キャッツの詩の意味、

ミュージカルにしか登用しない「グリザベラ」誕生の秘密…等々。

 

とても読み応えのある本でした。

 

 

キャッツのあらすじまとめ

以上、駆け足でキャッツのあらすじや見どころを紹介してみました。

 

ちょっと長くなってしまいましたね…。すみません。

 

 

また、キャッツがつまらない、と感じる理由や良くも悪くも突っ込みポイントはこちらの記事にまとめてみました。

 

 

 

また、もっと、キャッツを楽しみたい!という場合には、

ロンドン初演キャストを集結して作られたDVDを観るのもおすすめです。

舞台キャッツを映像化した唯一のDVD。

 

 

劇団四季との違いとかそういうところに注目してみても面白いですし、

予めこのDVDで予習していくとさらにキャッツが楽しめるんじゃないかなあと思います。

 

 

私も、初めて劇団四季のキャッツを観たのは大学生のころだったのですが

大学の授業でこちらのロンドンオリジナルキャストのDVDを観て、劇団四季キャッツにもハマるきっかけになりましたー^^

 

 

 

 

 

 

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コメント1件

  1. 今YouTubeで期間限定公開されているCATSを観る予習にこちらのブログを拝読いたしました。
    おかげで楽しく視聴することができました。
    ありがとうございました。
    私のFBにリンクを貼らせていただきました。
    問題がありましたら、ご連絡ください。

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こんにちは、りっこです。

20代後半アラサー大人女子です。
大人女子?ええ、もちろん、大人☆女子です。
横浜在住の子なし夫婦の二人暮らし^^
お出かけや美味しいもの、演劇鑑賞(キャッツ!)ボードゲームが好きです。

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